Tokyo Conservation twitter Tokyo Conservation facebook Mail to Tokyo Conservation

絵画の修復工房から発信するスタッフブログ
by tcstudio10
S M T W T F S
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30
最新の記事
お問い合わせに関しまして〜調..
at 2018-09-04 17:09
八月後半のご対応
at 2018-08-22 15:51
夏季休業のお知らせ
at 2018-08-03 16:18
保存箱のご案内
at 2018-08-02 14:16
明治時代に現れた天才・吉田博..
at 2017-08-14 20:00
カテゴリ
全体
未分類
以前の記事
2018年 09月
2018年 08月
2017年 08月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 06月
2016年 04月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 06月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
油彩画のコンディション観察講座 12 「幼い巨匠2/光学調査」
前回の続き。今日は巨匠のご幼少の写真を側光線、横から光を当てたものと紫外線蛍光写真、ブラックランプで観察したものを観てみましょう。この作品は、比較的分かりやすい事例です。いわゆる光学調査は、さまざまな電磁波、光線を照射して透過、吸収、反射などの反応を観察し、状態やテクニックに関わる情報を得るもの。でもそんな光線でなんでもわかるわけではありません。まずは自然に作品を観察し、どこまで「絵」そのものを理解し、読み込めるかがポイント。でないと、どんな最先端の手法で検査しようとも作品は何も語ってはくれません。光学調査は、絵を理解した分だけ反応してくれる、といっても過言ではありません。下の写真の白黒写真のようなやつ、横からの光では、自然光下でも観る事は出来るものの作品の凹凸や、歪みなどが明瞭に現れます。向かって左端と右下には天地方向にスジみたいなの見えますよね。木枠擦れ、いわゆるストレッチャークリースというやつ。キャンバスが弛んでくると木枠に当たり、擦れが発生するわけですね。また紫外線蛍光写真を観てみると、画面の下辺あたりがうっすら黒く、黒青く紫外線を吸収しています。ここはやはり後に誰かが手を入れたのでしょう。加筆の痕が観られます。座敷犬のお尻近くもね、古い修理痕が現れています。そのように観ると画面のいろいろなところにありますね。最近は、ギャラリストの方やディーラーの方々、また学芸の方もブラックランプは手軽に持つようになっています。しかしながら、ブラックランプ、即ち紫外線蛍光反応、またその吸収の反応では、過去の修理痕が見えないケースもあります。巧妙に隠された物や、奥深い傷は発見できない事も多々ありますね。この作品はかなり手が入っていますね、しかも本人ではないようですよね。完成してからかなり後になって加筆しています。次回は赤外線またはエックス線で観てみましょう。(Yoshin)f0223981_225013.jpgf0223981_22545527.jpg

[PR]
by tcstudio10 | 2010-05-14 22:58
<< 油彩画のコンディション観察講... 雹(ひょう)におそわれる >>