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前回の続き。今日は巨匠のご幼少の写真を側光線、横から光を当てたものと紫外線蛍光写真、ブラックランプで観察したものを観てみましょう。この作品は、比較的分かりやすい事例です。いわゆる光学調査は、さまざまな電磁波、光線を照射して透過、吸収、反射などの反応を観察し、状態やテクニックに関わる情報を得るもの。でもそんな光線でなんでもわかるわけではありません。まずは自然に作品を観察し、どこまで「絵」そのものを理解し、読み込めるかがポイント。でないと、どんな最先端の手法で検査しようとも作品は何も語ってはくれません。光学調査は、絵を理解した分だけ反応してくれる、といっても過言ではありません。下の写真の白黒写真のようなやつ、横からの光では、自然光下でも観る事は出来るものの作品の凹凸や、歪みなどが明瞭に現れます。向かって左端と右下には天地方向にスジみたいなの見えますよね。木枠擦れ、いわゆるストレッチャークリースというやつ。キャンバスが弛んでくると木枠に当たり、擦れが発生するわけですね。また紫外線蛍光写真を観てみると、画面の下辺あたりがうっすら黒く、黒青く紫外線を吸収しています。ここはやはり後に誰かが手を入れたのでしょう。加筆の痕が観られます。座敷犬のお尻近くもね、古い修理痕が現れています。そのように観ると画面のいろいろなところにありますね。最近は、ギャラリストの方やディーラーの方々、また学芸の方もブラックランプは手軽に持つようになっています。しかしながら、ブラックランプ、即ち紫外線蛍光反応、またその吸収の反応では、過去の修理痕が見えないケースもあります。巧妙に隠された物や、奥深い傷は発見できない事も多々ありますね。この作品はかなり手が入っていますね、しかも本人ではないようですよね。完成してからかなり後になって加筆しています。次回は赤外線またはエックス線で観てみましょう。(Yoshin)
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by tcstudio10
| 2010-05-14 22:58
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