ある画商さんの作品を拝見、この方は茶の湯の心得のある方で、茶器から品のいい骨董、そして目の飛び出るような近代絵画など収集されている。加えてコンテンポラリーなものにも造詣が深い方でこれまたものすごいコレクションをお持ちだ。このあいだ、拝見した物の中に、重々しい額縁にはいった作品を発見。額も今の時代では、安くて軽いものが主流だ。おかねをかけなくてもかなりいいものは手に入る。お金よりセンスといったところ。でも人が造る場合はやはりコストはかかる。昔はヨーロッパでもどこでもハンドメイドは当たり前だ。その昔に造られたものはやはり重々しい。この写真の額は、手製の製品で、かなり重厚だ。ヘビーだが、紙の作品のために設えられたようだ。鉛筆の素描に結構、絵にあってる。今の時代の絵には合わない?ような気がするが、なぜだか100年ほど前の、古いデッサンにはぴったり。その時代、
そのセンスを残す額縁という物は、大切な当代を物語る生き証人?なのかもしれない。(Yoshin)