一昨日アップした、コレクターの収蔵品の中から発見された戦時中描かれた作品。それも中国南京の光華門を描いたものだ。実は数人の作家がこれを描いている。今回お見せするのは、猪熊弦一郎画伯と、佐藤敬画伯。どちらも門外の様子を描いている。この資料は、昨年末、豊田市美術館にて開催された、「近代の東アジアイメージ 日本近代美術はどうアジアを描いてきたか」展にて展示されていた。これはその図版より引用させて頂いた。上が佐藤画伯、下が猪熊画伯のもの。はてさていったい、今回発見された作品は誰によって描かれた物なのか。何方が描いた?という事より、描かれた像、そのものに深い価値を見いだしたい。(修復事業部より)