今回の写真、前にもカンバスの側面に見えてくる構図の話などしましたね。最近よく出くわす、いわゆる古キャンで制作された作品が目につきます。一度描いた絵の構図を変えてしまったり、また古いカンバスを張り直して現れる側面の絵具。状態としてみると、よくないですね。カンバスの折れているところ、マージン部分、角の絵具が浮き上がっていますね。作品はこんなところから壊れてくる場合もあります。亀裂、浮き上がりそして剥落、絵具の固着が緩み、剥落箇所から湿気や空気もはいり、状態も悪くなる一方です。絵も縁から壊れてきてはたまりません。そんなところを、不用意に掴んで持ち上げたりして剥落!なんてこともありがち。気をつけましょう。(Yoshin)