油絵の調査中に画面から、さまざまな症状や描画の痕跡などを観ることができますね。あれ、ちょっと不思議なもの発見。虫の化石?化石じゃない、虫ですね。作家の描画中にふいに画面に留まった瞬間に張り付いてそのままに。そして永遠に付着物として作品とともに。修復中に、原則として、作家の制作中に付着したようなホコリや物体は、取り除く必要は無いと考えています。特別な場合を除き。それは作家も認識しているとも考えられるからです。ホコリや汚れも画面の調子とも考えられますし。しかしこのように画面の隅についてしまった昆虫、除去したいところですが。。でもそのままにしておきます。取り除くことで、たとえ小さな部分でも原画の絵肌とは違ってしまうかも、と考えることもできるから??(TAMAKI)