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環境に気を配る事、作品の保管中の環境を整える事と同時に、展示する場合の展示期間を短くしたり、紫外線源になる窓や蛍光灯に紫外線カットフィルターを取り付けたりすることが賢明です。さらに、自動車や工場の排気ガス、タバコの煙などを遠ざけ、有害ガスを発生する素材の額縁や梱包、内装の室内の中に置かないようにしたいものです。有毒ガスによって材質が変質したりする恐れもあります。
ところで物質の劣化には経年劣化に加え、化学的な作用による変質や、物理的に変化していく傷みなどに加え、生物的な被害、いわゆるカビ、虫、ネズミなどの発生にも気を配る必要があります。特に我が国で、常に問題視されているのは、カビの発生による被害と言えます。大切にしまっておいたはずの美術品が、気がついてみるとビッシリとカビが生えていた、また紙や絹に描かれた作品に、点状の染みが発生したなど私共の工房にも、毎年、必ず報告や修理の依頼があります。燻蒸により、菌体を殺菌する方法をはじめ、現代では修復にもさまざまな手法、技術がありますが、起きてしまった現象を技術で克服するより、なるべくカビの発生しない環境をつくることがなによりも大切です。それは、修復技術にもリスクや危険も沢山あるからです。転ばぬ先の杖、環境や設備、またそれら美術品や状態を熟知したスタッフに管理されることが、なによりも美術品を守ることにつながります。
by tcstudio10
| 2010-10-29 11:02
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