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共に修復の終わった額縁と油彩画。ひとつの組み合わせの修理が終わりました。あるタジオ修復業務を、ケーススタディとしてごご紹介。作家は坂本繁二郎さんです。では、ちょっと作家の案内。ご存知の方も多いと思いますが、この人は日本の洋画会では巨匠のなかの巨匠。坂本さんは、明治15年久留米市に生まれた洋画家。小学校の同級生に青木繁さんがおられました。明治35年、上京してあの不同舎に入門し、二科会の創立にも参加し、印象主義を徹底して研究している。1921年渡仏し、サロン・ドートンヌに出品。帰国後は上京せず郷里に定住、馬を求めて題材とし、大戦後は無所属の立場を守り、能面などを好んで描きました。そのころは主題として瞑想的な世界を深め、ベネチア・ビエンナーレ展にも出品している。晩期は『幽光』月をモチーフにした、これまたやはり幻想的作品を表現し、昭和44年没した人だ。明治大正、昭和と活躍した大作家だ。
今回ご紹介するのは、この渡仏中の作品。なにを描いた絵なんでしょうか?「海」です。海、海だけ。波ですね。こういうモチーフを作品表現するのは、なにか理由がいるでしょう。ご説明申し上げました印象派の研究が如実に現れた傑作です。この方、海の波を借りて、光を表現したかったのでしょう。光ね。印象派好みですから。光に感応し、みごとに画面を成立させています。あ、でも今日は額の話。その作品が入っていた額を観てください。汚い額ですよ〜、あ違うか。だいぶ壊れてしまっています。今日は修理前の額をご案内。明日以降、奇麗な修理後の額をお見せします。(ISAMU) ![]() ![]() ![]()
by tcstudio10
| 2011-02-21 20:14
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