昨年末にアップした長谷川春子の作品です。とある都内のコレクターのかたのご自宅から発見されたものでした。紙の酸化、またフォクシングもひどく、工房で処置することになりました。ようやく修復処置もおわりましたので、ちょっとアップしてみました。修復処置は、日本画部門のAsakoさんが担当しました。長谷川春子さんは、晩年の昭和32〜40年に「源氏物語絵巻」を制作。挿絵や随筆も手がけましたが、この色紙は、その源氏を描いた、その当時の物ではないでしょうか。奇麗になりました。紙の色も戻り、作品も活きいきしてきましたね。コレクターの方には、額も探してさしあげまして、無事にお納めいたしました。上が修復後、下が修復前になります。(TAMAKI)