数日前から古い名画の修復をしています。バロック時代の作品を模写したもの。模写はいつおこなわれたのか。これもけっこうな昔のようです。木枠から外すと、麻布はかなりヘロヘロになっています。
模写は、古今東西によらず、昔からよくおこなわれていました。研究や記録、教育目的にもね。模写と言ってもかなり精度があるこの作品。そういう作品は日本ではたとえ本物でなくてもなかなかお目にかかれない。当地に住む作家が、本物を目の当たりにしながら描いたであろうイミテーションには迫力があります。この作品は木枠もなかなか味がありますね。氏より育ち?ちょっと意味が違うかな?ついつい名前で観てしまう私たち。名前ではなく、絵そのものに近寄る
といろいろな事実も見えてきます。Yoshin