最新の記事
カテゴリ
全体未分類 以前の記事
2020年 11月2020年 01月 2019年 06月 2019年 05月 2019年 04月 2019年 02月 2018年 09月 2018年 08月 2017年 08月 2017年 01月 2016年 12月 2016年 11月 2016年 06月 2016年 04月 2015年 12月 2015年 11月 2015年 10月 2015年 09月 2015年 06月 2015年 04月 2015年 03月 2015年 02月 2015年 01月 2014年 12月 2014年 11月 2014年 10月 2014年 09月 2014年 08月 2014年 06月 2014年 05月 2014年 03月 2014年 02月 2014年 01月 2013年 12月 2013年 11月 2013年 10月 2013年 09月 2013年 08月 2013年 07月 2013年 06月 2013年 05月 2013年 04月 2013年 03月 2013年 02月 2013年 01月 2012年 12月 2012年 11月 2012年 10月 2012年 09月 2012年 08月 2012年 07月 2012年 06月 2012年 05月 2012年 04月 2012年 03月 2012年 02月 2012年 01月 2011年 12月 2011年 11月 2011年 10月 2011年 09月 2011年 08月 2011年 07月 2011年 06月 2011年 05月 2011年 04月 2011年 03月 2011年 02月 2011年 01月 2010年 12月 2010年 11月 2010年 10月 2010年 09月 2010年 08月 2010年 07月 2010年 06月 2010年 05月 2010年 04月 2010年 03月 その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
さて、先月末に毎日新聞のコラムに掲載された「弾痕光華門外」X線写真を撮るとなんと富士山が現れました。こんなにはっきりと富士山が現れて、当初はみなびっくり。しかし、X線撮影前の赤外線の観察で、すでに見慣れた冨士の稜線を確認していました。山、特に富士である事から、雪山の頭頂部などは、雪景色。山肌にたっぷり乗った白い残雪を白い絵具、とりわけ鉛白と言われる昔から使われている絵具で描写していたのであるなら、なおさらはっきりとX線の画像には映るはず!と確信していました。案の定、富士山は予想以上にはっきり写り込みました。この下層に描かれていた冨士は、この筆致からみて、かなり描き込んだもの、途中で止めたというよりは、描ききった作品のように観えますね。向って左側が白く抜けています。ということは、白い部分が厚塗りに描いているという事になります。左方〜後方からの光を受けて描いている。新聞の記事にもあったように、やや逆光の「朝日」を浴びた赤富士ということですね。また、向って冨士の右側の雲の描写にしても、この朝日の光を受けているのが分かります。ではなぜ「赤富士」なのか?ご覧頂いている画像は修復後のものです。修復前の状態を観ると、画面中央の門の中に日の丸が観えます。その上に絵具の剥落箇所があります。その部分をよく観ると絵具の剥落箇所から、下層の絵具が露になっています。富士山の山肌のデコボコはピンク色、薄赤色で描かれているのが分かります。これは、赤富士以外は考えられないでしょうね。冨士は通常、朝日を浴びた姿を描くのが通例と言われているそうです。湖の前に、本栖湖でしょうか?はっきりと描出されています。古来より西洋絵画の伝統的な描画手順に、「白色絵具は光の代わりをしていた」といわれるように、明かるい部分には厚塗りに、影に向うに従って薄塗りになるという原則に従って描く方法があります。この手法によって旭富士、赤富士は描かれています。次号に続く〜修復室
![]() ![]() ![]()
by tcstudio10
| 2011-08-03 15:18
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ファン申請 |
||