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スタジオで研究対象となり、文化財保存修復学会で発表した「弾痕光華門外」(作者不詳;住友資料館所蔵作品)。日中戦争の舞台を描いた作品だ。この作品の確認と、作品に描かれた表現を巡り学会発表に踏み切った。これが毎日新聞の記者の方の目にとまり、4回にわたるコラム記事を書いて頂きました。毎回興味深い内容でした。今回は四回目で最終。作品の作者に迫り、石川寅治とリンクする不思議を記述されている。この作品には、明らかに違和感のある国四郎という署名がされている。日中戦争の始まる前年には亡くなられた満谷国四郎の署名ということなのだろう。明らかに傍らに書かれた「弾痕光華門外」とは字体が異なりどうみても異質。周囲には何かを塗りつぶした痕跡もあり、紫外線の蛍光反応も塗りつぶしを示す反応がある。もう!なにをかいわんや!!何でこのような稚拙な仕業をするのだろうか。情けない!それはおいといて、コラムには、当時の従軍画家たちのさまざまな状況や、戦争絵画のタイプが言及されている。戦争を目の前に、画家たちはさまざまな思いで表現したのだろうが、激しい戦闘場面の記録というより、望まれる表現とは別に淋しげな、ありのままを描いた作品がまだまだ埋もれているに違いない。作家たちの絵に籠る想いを残すため、また同時代を語り継ぐ貴重な昭和の文化財として、巷に眠る近代戦争史に関わる「埋もれそうな戦争画」の研究を、こだわりながら小さな工房で、微力ながら続けたいと思っています。修復室長より
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by tcstudio10
| 2011-10-28 17:00
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