さて今日は調査も終わり「鯉」のほうでは画面のクリーニングと「石槌山」の方では細かい亀裂と浮き上がりを接着する作業が始まっています。剥落止めは私とスケさん、「鯉」の洗浄は室長が担当し、作業がどんどん進んでいます。もの凄い集中力発揮。広報担当のスケさんは、今回撮影と調査に専念していましたが、剥落止めも手伝うことに。しかしこの「石槌山」のコンディションかなりよくないですね。おまけに過去に修復された跡もある。補彩ですね。しかしはたしてこの古い補彩を除去している時間があるのでしょうか。「ねえ室長?」どうしますか。古い補彩という加筆という印象のこの彩色。剥落した所に、糊かわりに塗っているようですね。よくありますね、こういうの。よくありません。糊にもならないし、補彩ともいえない。皆さんも気をつけましょう。Shigeoより
