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震災から一年以上が経過し、今年ももう6月。例年通り文化財保存修復学会の季節がもうじきやってきます。ことしも私どものスタジオでも小さな発表を計画しています。ここのところTokyo Conservationの研究テーマの一つになっている先の戦時中に描かれ、人目に触れずに壊れかかっている作品を修復し、後世に伝えようという小さなプロジェクトです。学会ではその場をお借りして、これらの作品の発表の場にさせて頂いております。第二次大戦、戦争を実際に体験した世代の方々がすこしづつ少なくなって来ている昨今、その当時を映し出したビジュアルによる資料はたいへん貴重なものになりつつあります。まさにその当時描かれた作品は時代の証言者と言えるでしょう。私たちは、戦争を経験し、燃えてゆく東京の炎を実際に記憶する親や祖父母を持っていました。私たちもまだ大戦は絵空事でない世代ですが、小学生の息子の担任の先生は新卒の先生だったりするとどのような形で話が伝えられていくのだろうと、いろいろな意味で不安に感じたりもします。そう考えると、その当代に生きた人々によって描かれた絵画や写真の役割は小さくありません。そんな想いから民間に埋もれて残された数少ない作品たちに「戸籍」をつけるようなかたちで発表を続けてきました。長谷川春子「少婦国防」、作者不詳「弾痕光華門外」に続き、今年は明治、大正、昭和と活躍した吉田博の作品の発表となりました。この画家は実際に従軍した画家でもあります。ご遺族のお宅にて大量に保管され人知れず眠っていました。中には非常に状態の悪い物もあります。それらを修復し、同時にこの希代の風景画家の絵画技法の考察もおこないました。絵画のみならず写真も数多く撮影した吉田博の絵画と資料の発表です。(写真は吉田博撮影/ご遺族よりお借りした資料より)TC
by tcstudio10
| 2012-05-10 10:33
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