今日はスタジオで17〜18世紀に活躍した名のあるイギリスの画家の作品を修復、また当時に設えられた額縁も修復しています。水彩画ですね。支持体もだいぶ酸化しています。良い細工の金箔の額です。みると額装にはマットが使用されていました。当時のマットも珍しい。今ではそうそうおめにかかれない。良い感じに傷んではいますが、もうぼろぼろ。マットには奇麗なラインが。あれ、このラインは水彩の絵具です。奇麗にラインが引いてあります。白い地塗りにテルベルトのようなグリーンの顔料で白地に沿ってきっちり。また内側はすこしゆるやまにぼかしながら線引きしています。職人技ですね。見過ごしちゃあいけませんね〜。できたてのころはさぞかし作品を引き立てた脇役立ったんでしょう。いい〜仕事してますよ。200数十年も前の額の職人さんの心がいきていますね。Sei