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絵画の修復工房から発信するスタッフブログ
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修復の難しさ
スタジオには現在様々な作品が搬入され保管されています。今年は油彩画の修復作品が沢山。新しいものから比較的古い古画と言えるものまで様々。さまざまな美術館や、コレクターのお客様からの作品です。そのなかである高名な巨匠の作品があります。何カ所かだいぶ大きな剥落があり、絵具が欠損しています。人物画の大切な箇所が欠損している。このようなときは通常欠損箇所にパテ状の充填材を入れて高さを周囲の絵具の高さに合わせます。そして整形。そうしてから今度は補彩ということになります。この補彩にもさまざまな手法や倫理観もあり、いろいろな技術によって処置されます。今回は人物などが描かれた作品の人物の身体の一部が欠損。「まあ、大丈夫、うまくいくだろう」と始めた補彩。この巨匠の絵画の画格に傷を付けては行けない。デッサンには自身があると意気込んでも修復の倫理観のなかでこの大きな欠損部分を処置していかなければならない。たとえ数ミリの線一本でも緩んだ補彩は絵に影響するのだ。ある自然観のなかで作品に同化して再現また「補彩」しなければならない。たとえ小さなスポットでも。この数ミリを処置する小さな小さな作業はしばしば直す人の技術や造形感、倫理観、第六感といった修復の技量が集約したものでもあるのだ。この修復ではほんとうに修復の困難さをあらためて思い出した。
(写真は当該作品のものではないです〜イメージ写真です)



修復の難しさ_f0223981_16581110.jpg

by tcstudio10 | 2012-10-22 16:59
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