昨日、無事に仙台は東北大学での文化財保存修復学会が終わりました。東北大学、いい環境ですね。今更ながら学生時代を思い出します。うらやましいですね自然環境に恵まれて。いつもばたばたしながら会場へ向かいあっという間に終わってしまう発表ですが、今年もなんだか慌ただしい発表でした。今年は寺崎武男画伯という明治生まれでヨーロッパで技法を学びテンペラやフレスコを我が国に持ち帰った技法材料に深く関わる作家の作品に使われた支持体をテーマに、もう一つは同画家の第二次大戦中に描いた戦争に関わる作品に関して発表しました。会場にいると若い方々に次々と訪問して頂きました。また新聞社の取材もあり、盛況のうちに終了いたしました。その後は東京でまた仕事の準備もあり、脱兎のごとく帰京したTCスタッフでした。このたびお出でいただいた方々にお礼申しあげます。ありがとうございました。帰りの新幹線の中から見えたのは、震災によって建てられた仮設住宅でした。東北への支援や美術品の修復もこれからが本番ということも感じた旅でした。

