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私どもの工房では様々な箇所に絵画調査、コンディションチェックなど赴きます。いろいろな方々の絵画と出合います。日本画、油彩画、版画、素描や水彩画など、またコンテンポラリーなもの。新しいもの、斬新な物はかえってなるほど!、とうなずくような材料だったり、驚きつつも良く理解できます。逆に古い絵画ではどうだろう。昔の人々は自然に、必然性のあるモノ造り、材料の進化や必要性に応じた絵画が成立して来たと言っても過言ではないでしょう。前置きが長くなりましたが、写真でご覧頂いているような絵が以前に搬入されてきました。なんか普通の絵画。何か変った物に描かれている。なんだろう?他では観た事が無い。その昔、絵画はキャンバスだけでなくご存知のように板絵や金属、銅板なんかにも描かれました。絹や麻、綿や合成の繊維など。しかしこの作品は薄い板のようなも物にかかれ、裏側にはなにやら黒い紙片のような物が付着している。一件プラスチックかと思いましたが、よく観ると年輪のような繊維があり、象牙のようだ。しかも裏に貼られた紙?は紙ではなく銀箔のようだ。なんだこれ?ある文献に寄ると、象牙の指示体技法として成立した方法らしい。裏側に貼られた箔は、日本画の裏箔技法ではないが、それなりの効果が表れていた様子。効果とは、肌の色味などを奇麗に見せる手法だったようだ。経年により黒変してしまっているが。コンディションは過去に修理の痕、補彩などは施されているが、すっかり変色している。そこで工房で修復する運びとなったが、諸々の事情により修復はされず、そのまま工房を後に。いまとなってはかなり珍しい出会いでしたよ。一期一会ですね。不思議な洋画、もう少し研究してみたかったですね。Isamu
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by tcstudio10
| 2013-09-24 13:33
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