写真は絹本に発生したファクシング、いわゆるシミですね。スタジオでは現在日本画の修復を承っております。お預かりした作品にかならずといっていい症状がいくつかありますが、やはり多いのがシミだと思います。日本画はその構造、パネル、軸、屏風、色紙など様々ですが、奇麗にしみを抜くにはやはりその構造を解体し、支持対のみに、たとえば和紙、絹本などの状態にしてからしみ抜きなどの処置をおこないます。そのような処方である程度、汚れ、染みを抜くことができますが、出来れば症状があまり進まなうちから工房にお問合せいただけるとたすかります。そのほうが安全であり作業の効率もいいです。なによりすこしでも費用が安く上がります。
暫く放っておいたり、毎日飾ってあるものは要注意。せっかくの日本画、焼けてしまったりカビの菌体に侵されてしまってからでは遅いです。ちょっと観察してくださいね。〜 asa.