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弊社の工房で販売している、ミュージアム仕様の差し込み式保存箱は、なかなか好評です。ご購入いただいたお客様には感謝致します。しかし、なぜ今更ながら箱が売れるのでしょうか。それはコレクターの方々や美術家の専門家の方々の保存に対する意識が以前よりも高まっていると言えるのではないでしょうか。
もともとこのような材質の箱、というより材質のボード、いわゆるアルカリ性を保持したり、酸化を予防し、pH値を調整していたりというボードや箱は、美術館の展示室や収蔵庫に行くとよく見かけるものです。きれいなグレーの箱などですね。でも、一般の例えば画材店や額縁店には常時おいてはいません、つまり一般の世界にはそれほど浸透していません。そこで、美術館はもとより、一般の方々に対して「ミュージアム仕様」と称して、見慣れたかたちの箱をご紹介しています。この製品は保存材料を販売している企業とともに、知恵を凝らして販売しているものです。絵画や額を保存する際に、「すこしでも良質な環境で」ということですね。この箱はもちろん温度湿度などの管理まではしてくれません。もちろん完全な環境ではないのですが、「より良く」という考え方ですね。すこしでも品質の良い紙の箱の中に、大切なものを入れましょうという事です。質の悪い紙からは、やはり酸化物質が発生したりもしますから。ですから、紙の作品など版画やデッサンなどは、額装時にやはり無酸マットなど質の良い周辺材料を用いましょう。 完全で完成した方法や道、着地点をめざすよりも現状をすこしでも良くする「より良く」という考え方が保存修復では大切だということです。Tokyo Conservation より ![]()
by tcstudio10
| 2013-11-07 15:09
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