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今週は昭和の時代に大活躍したある女性画家の作品の調査へ出かけた。場所は都内の某大学内。60点を上回る点数。明治の時代に生まれ、1900年代の初頭から活躍した方だ。同じ作家の作品を数多く見るというのは私にとっては楽しい調査だ。大正をまたぐ、昭和の時代に描かれた絵画には、冴えた色彩の中にも、まさに思考錯誤の画面造りが如実に現れている。以前、ある美術館の所蔵品、巨匠安井曾太郎画伯の作品の調査をした経緯がある。画面のかたちや構成の迷いが画面には現れていた。X線の調査によって迷いながら描いた痕跡を確認できた。そのような試行錯誤の中、描き直しながら描いた画面には厚塗りの絵具が盛られていることが多い。昭和の絵画には少なからずそのような厚塗りの様相を呈した傑作も少なくはない。今回も時代から推してさまざまなコンディションを想像したが、この作家の作品は古いもので、たしかにかなり汚れは見られたが、絵具自体の故障は少なかった。たしかにこの女性作家も線や形態を探しながらの試行錯誤、描いたり描き直したりという単なる描写ではない。でも全般に薄塗りだ。このケースはキャンバスの厚さ、強さに比して、絵具の盛りが適切だということが言えるだろうか。ちょっと抽象的な言い回しだがご勘弁。油彩画は、絵具その物だけでなく様々な物理的な要因で壊れてきたりする。日本の絵画、特に昭和の絵画は実に多彩だ。そんなことをあらためて感じた調査だった。~Yoshin
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by tcstudio10
| 2013-12-19 17:18
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