東京の山手線、目黒駅のすぐ前にある久米美術館で、明治時代にイタリアへ留学し、ヴェネチアでルネサンス期のフレスコ壁画研究のほか、彫刻・建築・版画を持ち帰って来た画家、寺崎武男展が開催中。私どもの工房でも沢山のコレクションを修復させて頂いた上で、研究をおこない、文化財保存修復学会に発表させて頂きました。さまざまな支持体を使って自由な世界を描いた作品を調査しました。独特な世界を作った作家といえます。また戦争画も残した作家で、「ミッドウェー海戦」等(写真下)、やはり研究の対象にさせて頂き、発表いたしました。会場では代表作とも言える天正遣欧少年使節団をテーマに描いた大作も展示されています。
また寺崎武男画伯のご子息、寺崎裕則氏は日本オペレッタ協会の会長を勤められ、歌舞伎の監督もされる同じく芸術家でもあります。初日のレセプションでは、展覧会場でオペレッタも開演、はじめて観たオペレッタ。難しいものではなく、とてもおもしろい歌劇として印象深かったです。
16日まで
今月の16日まで開催中。
久米美術館にて

