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絵画の修復工房から発信するスタッフブログ
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油彩画のコンディション観察講座 9 「亀裂?割れる絵具」
今回も亀裂の続き。またまたとりとめもない話です。乾燥亀裂の話しましたね。亀裂には、乾燥亀裂とは別に、機械的な性質というか、引っ張られて発生したり、衝撃によってできる亀裂があります。
キャンバスのテンションや、また振動、ぶつけたりいろいろ。さまざまな条件、絵具自体の性質にもよりますし。前回も話しましたが、症状は全体的に診断しないと、一つの出来事は現象だけでは判断がつかないことが多い。とくに油画の場合はいろいろな材料が同居している複合体といえます。お店で売っている絵の具そのものもだって、いろいろなものが混ぜられています。亀裂一つも様々なことに起因します。ところで写真は分厚く塗られた絵具層のひとつの「末路」でしょう。すべてこのようになるとはいいませんが。これは下塗りや画地とも相性が合わなくなり、結合、接着も弱くなり、支持体も支えられず、なにかの衝撃、機械的な原因によって割れてしまったのでしょう。割れやヒビも、よくあるヴィンテージ?アンティークっぽくていいです?なんて保存修復ではいえませんが、長い長い時間を経てできる、絵具の酸化や老化によって出てくる細かい亀裂も味があっていいものもあります。美術館で古いふるい絵を観てみると、味のあるおじいさん?みたいな、いい〜味の亀裂とも出会えるかもしれません。探してみましょう。(Yoshin)f0223981_222435.jpg
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by tcstudio10 | 2010-04-30 22:24
蝙蝠
妻と子供と三人で都内のとある公園を散歩する。日も沈みかけた暗い公園を歩いていると十数匹ほどの蝙蝠が音を立てて飛んできた。今にもぶつかりそうな至近距離だった。こんな光景は、もう何年ぶりだろう…うちの近所ではみかけない光景だ。一瞬、バットマンビギンズの世界に陥った。池の周りをとびかう彼らはやがて闇の中に消えていった。(Isamu)
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by tcstudio10 | 2010-04-29 21:23
ひも付き弁当です。温かい鳥メシ
ここんところ不順な天候続きな毎日。今日も冬のような一日。地方の美術館での作業中に、ひも付きの弁当いただきました。よくある鳥メシ。でもこれ、弁当箱につながる紐を引くとあら不思議。もくもくと煙を出して、暖まります。今日なんか寒かったので最高においしかったです。あ〜そういえば、去年も今頃この場所で、このひも付き弁当、もくもくしながら食べたっけ。でも今年は格別でした。(Isamu)f0223981_23315274.jpg
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by tcstudio10 | 2010-04-23 23:35
もう、どうにも止まらないベーグルラスク
今日はちょっと食べたことがないお菓子に出会いました。ベーグルのチップスみたいなやつ。こりゃうまいです。「ベーグルラスク」というものらしい。一度袋に手を入れると止まりません。ベーグルとはいってもサクサクした食感が病み付きに。薄く切ったベーグルに、アーモンドクリームを塗って焼いてあるとのこと。巷では、行列のできるラスク屋があるようだが、私にとってはラスクは母の手作りのおやつ。今日のラスクは、そんな子供の頃を思い出させるような優しい味だった。ちなみに212ベーグルという名前のお店で売っていました。(TAMAKI)f0223981_22114090.jpg
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by tcstudio10 | 2010-04-22 22:12
油彩画のコンディション観察講座 8 「良性?悪性?」
ブログは、普段気がついたことを書いています。一般の方々やコレクターの方に読んで頂ければと思っています。主観も交え、よくある技法書や文献とは違うお話が出来ればと思います。ここ数回は、支持体について書いていましたが、しばらくお休みして、地塗り層、絵具層について。今日は「乾燥亀裂」についてお話します。亀裂にもいろいろな種類があります。乾燥亀裂は、乾燥の過程、絵具が固化していく途中で発生する亀裂といってもいいでしょう。絵具の塗り重ねの具合や乾燥、固化の度合いにより、重なり合う絵具もおおいに関係するようです。ここでは乾燥亀裂の原因に言及するより、実際に症例を見てみましょう。乾燥亀裂には、乾燥の過程で現れる一つの現象で、危険のないものもあります。いわゆる良性の物。また悪性と言える物もあります。亀裂だけにとどまらないヤツですね。写真の作品は、完成後何十年も経っていますが、乾燥亀裂の症状が見られます。亀裂の中には浮上がりに移行している部分もあり、ちょっと放っておけない症状でしょう。ある報告によると絵具が乾燥するには何十年もかかるということも言われています。ですから、このような症状もまだ進んでいくかもしれません。
コレクターの方々は、亀裂だけでも探してみてください。見慣れたはずのお持ちの作品、よく観ると見慣れない乾燥裂、発見できるかもしれませんよ。(Yoshin)

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by tcstudio10 | 2010-04-22 11:35
「本物の味」
イスラエル料理を食べに行こうと友人に誘われて訪れたレストランは、思いがけず私達のスタジオから遠くない距離だった。慶応大学の少し先。静かな店内はいつか外国の旅先で飛び込んだ食堂を思い出させる。香辛料の香りと野菜が多く使われた料理で、気が付けば二人でかなりの量を平らげた。意外な場所に面白い店を発見して気分も上々だ。お土産に買ったベーグルは本場ユダヤ人のシェフの手になるものかは不明だが、硬さもみずみずしさも適度で美味しかった。今度は仕事の帰りに散歩がてら寄ってみようと思う。(Sei)
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by tcstudio10 | 2010-04-17 22:31
油彩画のコンディション観察講座 7 「どっちが支持体??…」
今、ブログで油彩画の支持体の話をしています。あまり脈絡はないですが、スタジオで目についたこと、気がついた話を、とりとめもなく話しています。支持体は地塗りや、絵具の層を支えるための大切な構造物です。安定した支持体、強い麻布や板は、そこに密接に関係している地塗り層や、絵具層も安定させるといえるでしょう。その昔、オールドマスターの描いた傑作は、そのような意味でもこの複合物である絵画をみごとに作り上げていたようです。でも近年、分厚く厚塗りされた絵具、たっぷり盛られたインパストなど、支持体の麻布より重く、重厚な絵具の盛られた作品も沢山あります。ちょっと昔、ニコラドスタールの展覧会で驚くほど厚く塗られた絵具を観たことがあります。いまでも目に焼き付いています。いったいどちらが支持しているのか?分からなくなるような絵画。しかし、支持体とのバランスが悪い絵画は、傷んでくるのも早いようです。よけいに重ければ重力でカンバスにも負担がかかります。どんなに「特別」な処方箋で作られた高級な絵具、発色よく、亀裂を起こしにくい〜といった「謳い文句」の絵具でも全体のバランスが悪いと絵具として機能しません。常に支持体、地塗り、絵具などが影響し合って何かの症状起こることが多いようです。写真は、分厚く塗り込められた画面に発生した絵具の浮き上がり。浮き上がろうとする力で支持体を歪めています。凄い力です。麻布は、支える力を失っています。
でも、当たり前な話ではありますが、物理的な「優等生」が、必ずしも「すばらしい絵画」ではありません。絵の出来上がり方は色々ですよね。とても傷みの激しい傑作もたくさん!ありますからね。(Yoshin)f0223981_22575768.jpg
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by tcstudio10 | 2010-04-16 23:05
油彩画のコンディション観察講座 6 「ホームメイド」
この観察講座では、たわいない話から本格的な観察まで、いろいろとお話ししています。まずは、支持体の観察からということで、キャンバスや板の話をしています。今日はキャンバスの種類についてお話しします。種類、要するに材質や出どころといったところが様々です。いまスタジオに保管しているキャンバスの中には、市販品、ようするにお店で買ったキャンバスや、または作家の方の手作りの、繻子おり、綾織りなど様々です、市販品は平織りが多いのでしょうか。また化繊のキャンバスもあるでしょう。それに対してホームメイド、作家によって作られたキャンバスですね、それはというと、やはり同じような物があります。要するに、好きな布で作られています。しかも、細かい目の物、荒いものなど。自分の技法に合わせて選んでいます。木枠を作り、好きな布を張り込みます。作家によっては、木枠や板にのり付けしてしまう人もいます。また、地塗りなどしない場合もあります。それは側面(マージン部分)を観てみると塗料が塗ってありません。側面には塗らない人もいますけどね。制作の方向性は材料に反映されているようです。キャンバスを観ることで、作家の趣向、制作の意図また、こだわりの程度も垣間みることができます。それは地塗りとも密接に関係している場合もあります。あのフジタだって細かい目数のキャンバスにミルキーな地塗りを施し、その滑らかな肌理のキャンバスにこそ、糸を引くような細かい線描写が生きるというものです。他の巨匠も。キャンバスを観ることで画家の意思さえも感じられそうだ。そんなこといろいろ考えていると、キャンバスだけでもいつまでも観ていたくなります。お宅にある作品の側面、裏面を観てみましょう。きっと何かがわかるはず?。(Yoshin)f0223981_21274461.jpg
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by tcstudio10 | 2010-04-14 21:28
エックス線撮影に
今日は、久しぶりにX線の撮影。都内の研究機関にておこないました。いつもは絵画の撮影ですが、今日は、油絵に加えて仏像です。木製の仏さまの撮影となりました。かなり古い物で、室町時代の物とか。仏様の中に何かあるかどうか?調べるための撮影です。結果はさておき、様々なことが分かりました。基本的な構造や、以前に人の手が入ったかどうか、また使用されている材質など。洋釘は内部にはなく、作られた当時の状態にやや近いことも分かりました。撮影を担当してくださった研究者の方と、さまざまな考察がなされましたが、興味深かったのは、内部の釘の状態でした。釘は昔の鋼によって制作された物らしく、X線画像に映った画像には、釘の周りにうっすら散らばる酸化した錆びが現れている様子でした。組み替えたり分解すると消えてしまいがちな些細な痕跡。修復に携わる私には、人の手が入ることのない「いい感じ」の画像に映りました。(TAMAKI)
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by tcstudio10 | 2010-04-13 21:55
博物館紀要に。
女流画家、ラグーザお玉は有名だ。明治時代、日本最初の美術教育機関である工部美術学校が設立された。その学校にイタリアから招かれたラグーザより洋画を学び、ラグーザとともにイタリアに渡って結婚したのだ。その彼女の夫、ヴィンチェンツォ・ラグーザは、お雇いの外国人として美術学校の教師を務め、多くの油彩画や版画などを博物館に寄贈しました。その記録を丹念に集成した博物館の紀要を拝見。紀要を担当されたのは、東京国立博物館で修復に携わる土屋裕子主任研究員によるものです。こりゃ凄い。明治期には数人の外国人が我が国の美術教育に貢献しました。その一人がラグーザさんでした。寄贈品の中には、このラグーザの肖像を描いたものがあります。先年、うちの工房でこのラグーザさんの肖像画の額を製作させていただきました。担当したのはブログでも登場するSeiさん、弊社スタジオのフレームセクション主任でもある、古典額縁の製作担当者です。この額は、東博の先生方、神庭先生、土屋先生のご好意によって日の目を見ることができました。この特別な額縁は、古典額縁、保存額縁製作の技術の粋を集めて作製した一品。自画自賛でございます。(Isamu)
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by tcstudio10 | 2010-04-12 21:14