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絵画の修復工房から発信するスタッフブログ
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我が国の美術品・保存と修復に関しての提言(3)
環境に気を配る事、作品の保管中の環境を整える事と同時に、展示する場合の展示期間を短くしたり、紫外線源になる窓や蛍光灯に紫外線カットフィルターを取り付けたりすることが賢明です。さらに、自動車や工場の排気ガス、タバコの煙などを遠ざけ、有害ガスを発生する素材の額縁や梱包、内装の室内の中に置かないようにしたいものです。有毒ガスによって材質が変質したりする恐れもあります。

ところで物質の劣化には経年劣化に加え、化学的な作用による変質や、物理的に変化していく傷みなどに加え、生物的な被害、いわゆるカビ、虫、ネズミなどの発生にも気を配る必要があります。特に我が国で、常に問題視されているのは、カビの発生による被害と言えます。大切にしまっておいたはずの美術品が、気がついてみるとビッシリとカビが生えていた、また紙や絹に描かれた作品に、点状の染みが発生したなど私共の工房にも、毎年、必ず報告や修理の依頼があります。燻蒸により、菌体を殺菌する方法をはじめ、現代では修復にもさまざまな手法、技術がありますが、起きてしまった現象を技術で克服するより、なるべくカビの発生しない環境をつくることがなによりも大切です。それは、修復技術にもリスクや危険も沢山あるからです。転ばぬ先の杖、環境や設備、またそれら美術品や状態を熟知したスタッフに管理されることが、なによりも美術品を守ることにつながります。
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by tcstudio10 | 2010-10-29 11:02
額の修理のご依頼は
ガクブチの壊れなどのご依頼は、けっこうきます。時には油絵の修復よりも。今日は欠損部分を充填したり彫形したりとこつこつやっておりました。今日はかなり盛りました。彩色まで終えたなら、かなりいい線いきますよ。分からなくなると思います。額の修復にもさまざまな手法がありますが、再現修復は面白い!と感じます(Shigeo)
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by tcstudio10 | 2010-10-27 16:48
我が国の美術品・保存と修復に関しての提言(2)
日本画とは…8世紀ごろに確立された、日本の伝統的な絵画、またその技法ですね。
繊細な和紙、絵絹、板などを支持体として、絵具に岩絵具、顔料、金銀などを、またメディウムに動物膠を使用します。それらは、仕立ての形態は、掛軸、屏風、襖や額装品などがあります。このような繊細な美術品を損傷と劣化から守るために、保存および展示と取り扱いの際には、細心の注意が必要になります。何でもそうなんですが。。。まずは温度や湿度の管理はその基本になります。湿気の吸収や排出により、材質が一時的に膨潤したり縮んだりすることが、材質や構造を傷めることになります。また、紙絹、岩彩や箔、さらに木材や金属など、さまざまな工芸素材を複合した日本画や工芸品は、温度や湿度には敏感です。また、光、特に紫外線や、また大気汚染からくる有毒ガスや、昨今の電気機器やコンピューターなどによるオゾンの発生なども気を配る必要があります〜。塵埃、カビ、エアポリューションによるアレルギーは人間にも被害を及ぼしますよね。喘息や疾患を引きおこしたり。。。
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by tcstudio10 | 2010-10-27 11:47
我が国の美術品・保存と修復に関しての提言(1)
ちょと堅いタイトルですが、今回から何回かに分けて、日本画をはじめとした文化財の保存に対する認識や関心を少しでもお持ちいただく為に、読者の方々向けにお話をしたいと思います。担当は工房の日本画担当と洋画担当の私がお話し致します。このブログでは、日頃から脈絡無しですが、洋画技法の話等、修復の話など、なんとなく話しています。今回は和物の話。どこまで話が及ぶかは分かりませんが、いろいろとお話ししようと思います。
私たちの暮らすこの世のなかには、さまざまなかたちで文化財、美術品が共存しています。美術館や公共施設の中で美しく生きながらえる美術品もあれば、傑作として生まれたにもかかわらず、人知れず埋もれながら生き残る作品たちも少なくはありません。ここでは、我が国の美術品のなかでも伝統と格調にあふれる文化財としての日本画をはじめ、その特質から考察した本来の保存、管理のあり方を考察してみたいと思います。ではでは次回より始めます〜。(Y丸+Yo)
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by tcstudio10 | 2010-10-26 15:13
油彩画のコンディション観察講座 26「絵具層・浮き上がり/カールしちゃって…」
絵具層の話は続きます。浮き上がり?だけだっていろいろなケーススタディありますよね。この画像は、浮き上がった絵具も、かなり症状が進み、ほぼこの症例の末路といっていい。このあとは剥落していくだけ。浮き上がった絵具の下から、真っ白いカンバスの地塗りが現れています。ちょっと絵具と地塗りとの食いつきが悪かったようです。奇麗に剥がれています。こうなると修復もたいへん。
もともと絵が持っていた性質が起因しているようにも見えますね。でも、このような症状を観ると絵の症状は、描き手順、技法、いわゆる組成や素材などが複合、さらにそれを取り巻く環境が招く現象と言えるでしょう。どれか一つ突出して良くても、だめですね、保存ということでは。(Yoshin)
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by tcstudio10 | 2010-10-19 23:19
グランド
今日は子供のサッカーの試合見に行きました。天気もいい。少年サッカーとはいえ、なかなかいい試合で白熱。しかし、肝心のうちのヒーローは右足関節の故障でベンチを暖めていました。。。。なおったら特訓じゃ!!。しかし、グランドはいい。気持ちよくて眠くなります!?(ISAMU)
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by tcstudio10 | 2010-10-17 23:00
塗り重ねの世界
とりあえず、写真を観てください。これは、何でしょう?何方かの作品の部分?油彩の絵肌にも見えますよね。実は新橋駅の地下鉄構内、ホームの柱の塗装の剥がれた箇所の近接写真です。
奇麗ですよね。2〜3cmほどの塗装の剥がれ箇所を撮影しました。昔の塗り重ね塗装も露になっていますね。昭和の時代の塗装でしょうかね。今は赤、昔はグレーとか褐色のときもあったようです。昔の塗装を観る事で、いろいろ思いを馳せてしまします。新橋は特に古い駅ですからね。。。しかし剥落も絵の表現みたいに見えちゃいます。
油彩の場合、画面には、いろいろな症状が現れますが、その中でも剥落は、亀裂や浮上がりなどの進行する症状の果て、または事故のショック等でも絵具の剥がれ、剥落が現れます。油絵は積層l構造、即ち、絵具を塗り重ねて出来ているケースがほとんどでしょう。そこで剥落箇所を観てみると、絵の構造や描き手順が観えたりすることも少なくありません。。。壊れた箇所も観ように寄っては内部を知る大きな手がかりになる場合もありですよ。(Yoshin)
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by tcstudio10 | 2010-10-15 13:54
今日も古額の修理
額の修復は、けっこやってきます。それほど古くない物でも、移送中に壊してしまった場合などもあります。今回は、やはり古いタイプのガクブチ。このように剥落したものは、欠損部分の再現に手間もかかりますが、昔の額は直すほどに趣があり、石膏で微妙にモデリングされ、箔の色も枯れていて味がある。修理の最終段階で調整する古色の味だしが要。(Tamaki)
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by tcstudio10 | 2010-10-14 13:49
額の運命とその修復
作品とともに長い時間を過ごす額縁ですが、経年や環境で劣化しますし、事故で破損することもあります。それは額縁の寿命が尽きたのではなく、怪我や病気をした程度という場合が多いのですが、
作家が手を加えた額縁で無い限り残念ながら破棄されてしまう存在でした。額縁は作品とは違い、
「壊れたら交換するもの」と思われる傾向があるようです。ですが、近年は額縁も作品の一部として考えられるようになり、修復して引き続き利用しようという美術館やコレクターの方が大変増えてきたように思います。これはとても心強く、嬉しいことです。その額縁が選ばれた理由や経緯、額縁の歴史等を考えてもできるだけ既存の額縁を修復して頂きたいと思っています。画像は上から 修復前、修復中(破片を接合、充填)、修復後/(Sei)f0223981_10194362.jpgf0223981_10191941.jpg
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by tcstudio10 | 2010-10-13 10:20
油彩画のコンディション観察講座 25「浮き上がり/剥落」
絵具の状態が続きます。今日の写真、今度は古いキャンバスで描かれた作品。絵具には、亀裂〜浮き上がり、そして絵具の固着が弱まり剥落した後、剥落周囲の絵具の浮き上がりを招いている様子。まさに進行途中の症状です。よく観るとこの作品、剥落箇所の下から下層の絵具が見えています。この作品は古いキャンバス、というか、すでに描かれた作品の上に、別のの作品を描いたものです。剥落部分の周辺f0223981_2225990.jpgを観察すると、最初の絵と、新しく乗せた絵具の間に内部の剥離、層間の剥離があるようです。ちょっと顔色の悪い油絵といった感じ。この症状、まだまだ進みそうですね。。。(Yoshin)
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by tcstudio10 | 2010-10-09 22:03