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絵画の修復工房から発信するスタッフブログ
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よみがえる 額縁/繁二郎の額その2
今日は、修理後の額をお見せしたいです。欠損した部分は型を取り、充填して整形です。オリジナルと同じような箔の雰囲気を出すのが非常に難しい。しかし、作品にはとてもお似合いの、今時には見かけない、古いタイプのすてきな額です。たぶん坂本先生は海の向こうで見つけたものなのでしょう。裏面には文字も書かれています。ご本人がご自身の作品のために設えた額なのではないでしょうか。そうなると作品とセットといっても過言ではありませんね。今では重たい雰囲気のフレームだけど、作品の重さに匹敵しています。この修理は、スタジオのフレームセクション担当のSeiさんの仕事です。必殺の古色仕上げが冴えている。なかなかいい腕です。よく直したというか、よく戻したって感じですね、これ。持ち主のコレクターの方もかなり喜んで、驚かれてました。昨今、額を新調するケースも少なくありません。そのほうがいい場合も、もちろんあります。でも今回は、作家が選んだ額と当時の作品の佇まいがよみがえり、想像が膨らみます。よみがえる名画、よみがえる時代。保存修復は絵だけを奇麗にしても駄目。全体感、トータルな審美眼が実にたいせつ。次回、いよいよ蘇った「作品」をお目にかけられるかなあ?!(Isamu)
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by tcstudio10 | 2011-02-23 23:50
額縁もともに/ケーススタディ
共に修復の終わった額縁と油彩画。ひとつの組み合わせの修理が終わりました。あるタジオ修復業務を、ケーススタディとしてごご紹介。作家は坂本繁二郎さんです。では、ちょっと作家の案内。ご存知の方も多いと思いますが、この人は日本の洋画会では巨匠のなかの巨匠。坂本さんは、明治15年久留米市に生まれた洋画家。小学校の同級生に青木繁さんがおられました。明治35年、上京してあの不同舎に入門し、二科会の創立にも参加し、印象主義を徹底して研究している。1921年渡仏し、サロン・ドートンヌに出品。帰国後は上京せず郷里に定住、馬を求めて題材とし、大戦後は無所属の立場を守り、能面などを好んで描きました。そのころは主題として瞑想的な世界を深め、ベネチア・ビエンナーレ展にも出品している。晩期は『幽光』月をモチーフにした、これまたやはり幻想的作品を表現し、昭和44年没した人だ。明治大正、昭和と活躍した大作家だ。
今回ご紹介するのは、この渡仏中の作品。なにを描いた絵なんでしょうか?「海」です。海、海だけ。波ですね。こういうモチーフを作品表現するのは、なにか理由がいるでしょう。ご説明申し上げました印象派の研究が如実に現れた傑作です。この方、海の波を借りて、光を表現したかったのでしょう。光ね。印象派好みですから。光に感応し、みごとに画面を成立させています。あ、でも今日は額の話。その作品が入っていた額を観てください。汚い額ですよ〜、あ違うか。だいぶ壊れてしまっています。今日は修理前の額をご案内。明日以降、奇麗な修理後の額をお見せします。(ISAMU)
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by tcstudio10 | 2011-02-21 20:14
油彩画のコンディション観察講座 29「剥落のいろいろ」
油絵の亀裂や浮上がりの話をしています。亀裂や剥落の原因はさまざまです。画面の酸化や老化によって現れる亀裂や、支持体の布地や、板の狂いなどによる機械的な動が原因で現れてくる亀裂、さらに絵具の塗り重ねの関係によって現れる乾燥亀裂などさまざま。剥落、つまり絵具のはがれも、よく観ると、絵具というよりニスに割れや剥がれが生じているものや、絵具の表面、上層の絵具だけが剥がれているもの、さらには下層からごっそり持っていかれちゃっているもの。下層からの絵具には、画地つまり地塗りが現れていたりします。その地塗りまでも剥落してしまっている物が写真に観られる症状。これにはさまざまな要因が関係しているかも。麻布のコンディションやサイジングの膠の状態、さらに絵具の塗り重ねや厚さ、重さなど。きっかけは、ちょっとした突傷だったりしても、絵の技法、状態によって、後に表れる現象は変ります。まずます、いろんなケースがありますね。しかし、大きな事故にあったわけでもなく、突然に絵具がごっそり剥がれてくるようなときは、その作品に特有の理由、技法や材料が関係してくることも、あるいは考慮しなければいけませんね。そんなときは、「その場所」だけでなく、そこかしこに、地雷みたいにその原因が潜んでいるかもしれませんよ〜。よくみましょう〜。(Yoshin)
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by tcstudio10 | 2011-02-18 11:03
油彩画のコンディション観察講座 28「いろんな亀裂/ 剥落への道のり」
久しぶりのコンディションの話。絵具層によくある症状を取り上げています。
何度もお話ししたように絵具の症状は、絵具そのものとか、なにか一つの事柄が原因で起こることは少ないでしょうね。また、とってもいい絵具!といって開発された絵具でも亀裂を起こしたり、艶が引けてきたり、さまざまな症状が現れたりもするでしょう。いつも絵画というものを全体的に把握しようとする目が、現象や症状に現れたことがらに隠された原因を知る手がかりを見つけることができるのではないでしょうか。
今日アップした写真は亀裂と浮き上がりのミックスですねえ。当初は亀裂、その後に亀裂の端から湿気や空気が内部に、絵具の塗り重ねの層間に入り込み、絵具がそり上がり、絵具の固着を緩めていきますね。そして剥落してゆくのでしょう。怖いですよね。でもこの写真、かなり時間がかかってこのような症状にいたってるように見えますよ。亀裂は怖い。放っておいていい物もあるが、知らん顔していると、恐ろしい症状へと進行している可能性?もありますよ。(Yoshin)
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by tcstudio10 | 2011-02-15 22:36
ストレッチャーのものがたり
スタジオでは今、あの坂本繁二郎の作品の修復を手掛けています。繁二郎は明治に生まれ、
大正期にフランスに留学、印象派に観るような画法を自らの作風に反映させ、確立した作家だ。私、大好きな作家です。当代ではちょっと異色。作品を裏返すと、木枠には数字や文字が書かれている。アップした写真は木枠に書かれた算用数字だ。フランスの数字の書き方、独特の表記で書かれています。こんなちょっとした字を観るだけで、わくわくします。木枠は絵にとってはある意味で命。うちの工房では、室長の方針で、古い木枠を簡単には新調しない。かなり傷んでいても。やたらと 加工もせず。丁寧な補強を施します。木枠にも表の絵と同じく作品、作家とともに歩いてきた物語が深く染み付いているから。(Yoshin)
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by tcstudio10 | 2011-02-09 17:53
カフェ
今日も朝からアトリエへ。午後から妻と子と代官山に出かけました。いろいろ買い過ぎましたよ。。ひさしぶりにカフェでぼーっとお茶してました。坊主はよくたべる食べる。(isamu)
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by tcstudio10 | 2011-02-05 23:25