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絵画の修復工房から発信するスタッフブログ
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洋画の先駆者たち
修復スタジオでは、現在いろいろな種類の作品の修復に追われています。年末、年度末は混雑します。
いま、携わっている作品にはやはり戦争関係の作品や、また明治時代に活躍した作家などのものがあります。その作家は寺崎武男という方で日本近代絵画の先駆者とも言われたりする貴重な作家です。1907年(明治40年)、渡伊して以来、フレスコ画法、テンペラをはじめ、エッチングとリトグラフ画法を日本に本格的に伝え西欧絵画の画材と画質を模写を通して研究された方と聞いています。明治神宮聖徳絵画館の調査員に任命されたりもしており、数十年間にわたり渡欧し、研究した成果を『明治神宮奉賛会通信』にも報告されている。大量の作品が確認され、修復する予定です。明治前半期から日本の画家はフランスやイギリスなどにわたって修行の旅に出た。今では考えられない苦労をしながら命がけで勉強したのでしょう。寺崎画伯の技法研究はこれから始まるところです。ふと観ると油絵の具とクレヨン?老いるパステルか何かで混合して描画している。フレスコもあります。。。Tamakif0223981_14554476.jpg
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by tcstudio10 | 2012-12-24 14:57
張り子の額
修復の作品とともにスタジオに運ばれる額縁。ごく簡単なものから、かなり凝ったものもある。作家がその審美眼によって選んだ額だとしたら貴重品ということができる。額は作品の付属品ととられがち。美術館でも新しいものと取り替えてしまうケースもある。しかし、我が国にも額の歴史があり、不思議な物も多々ある。今年、弊社スタジオで修復した額の中に、ちょっと変ったものがあった。その昔、大正12年の関東大震災後から昭和初期にかけて様々に開発された額縁の製造方法の中に「パルコン」と呼ばれる技法がある。見た目の美しさと容易な塗装技法で製造できるとされ、当時の職人の間では話題になったらしい。パルコン?て?「パルコン」が具体的にどのような技法であるか詳しい資料はなかなかみつからないが、「パルコン」の名が製紙に用いられる「パルプ」を基にしたと推測できる。また、当時から現在にまで続く日本における額縁製作は胡粉下地を用いるが、本額縁に用いられている方法が胡粉下地より簡単に作ることができる「張子」であることなど我が国独自の製法であるということらしい。持ってみると何か軽い。あの工芸品の張子の虎ならぬ張り子のフレームだ。ようするに紙で出来ている。でも観賞しているだけでは一体何で出来ているか分からない。当時はかなりモダンな物だったのだろう。ご自宅に飾られた額、もしかして不思議な技法で作られている物かもしれません。大切に保存してください。フレームセクション~Sei
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by tcstudio10 | 2012-12-20 14:57
尊厳の藝術展―The Art of Gaman―
終わってしまった展覧会のご紹介ですが、近年めずらしいく興味深い展示でした。尊厳の藝術展.東京藝術大学大学美術館にて。これは太平洋戦争中アメリカ西部で強制収容された日系人が制作した美術工芸品を集めた展覧会でした。プロの画家や芸術家の作品展ではないけれど、心の残るとても印象深い作品展でした。不遇な時代に生きた先人の日系の方々が残した文字通り心のこもった魂の作品です。その物の造り様が観る我々の心をとらえるのです。物造り、創作の基本といえるでしょう。作者不詳の物も多々ありますが、よくぞここまで保管されていたと感心します。後世に残すべき作品ですね。
弊社でも扱わせて頂きました作者不詳「弾痕光華門外」長谷川春子「小婦国防」なども同様、戦時中に創作された作品にはそれぞれ今の時代に生きる我々には計り知れない物語があります。稀少な展示、―The Art of Gaman―心を打つ発表でした。f0223981_1014258.jpgf0223981_1012755.jpg
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〜TAMAKI
by tcstudio10 | 2012-12-11 10:04