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絵画の修復工房から発信するスタッフブログ
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小林猶治郎作品の修復/練馬区美術館
小林猶治郎(こばやし・なおじろう)は、1897年に静岡で生まれた画家。あまり聞き慣れない名前の画家。でも作品はすごい迫力だ。近年さまざまな美術館でも注目され始めた作家。フォービズムを思わせる力強いタッチで風景や身の回りの出来事を描いています。生涯をかけて独自の世界を作り上げたが、生前は絵を売り込む事もせず人付き合いもあまりよくなかったとかでいままで知られる事無く、画家のアトリエに静かに保管されていた。このたび練馬区の美術館の方の調査によって作品が発表される事となりました。いま練馬区美術館にて開催中です。同時開催で、なんと猶治郎画伯のお孫さんで現代美術家である富田有紀子さんの展覧会も開催。富田さんは水々しいしい果物や花を表現されています。実に美しいです。おじいさんと孫、両者の花の表現の違いも注目、とても魅力的。
猶治郎画伯の作品はアトリエから出され、私どもの工房で修復しました。画面の洗浄、支持体の補強などにより原画の色が甦りました。阪神大震災に遭って損傷した代表作「なぎさ」も甦りました。なんといっても私はこの作品が大好きです〜。ぜひ練馬区美術館で観てくださいね。~Tamaki
http://www.city.nerima.tokyo.jp/manabu/bunka/museum/
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by tcstudio10 | 2013-02-26 17:00
今年も続く戦時下に描かれた絵画リサーチ
今年もスタッフとともに洋画、日本画問わずに多くの作品の修復実務をこなしながら、弊社の修復工房の継続テーマの一つ「戦時下に描かれた絵画」に関する調査がコツコツ続いています。まとまれば、戦争中に書かれた今回の作品の技法研究と修復報告とともに今年の学会に発表する予定です。このような調査をはじめてから毎年必ずといっていいほど目の前に戦時下の絵画が現れる。なにか不思議な想いがします。しかし、それだけ多くの作品を調査に出かけているという事ですね〜。巷にはまだまだ埋もれた戦時中の資料があるという事でもあります。今年は、あるコレクション調査の中からその昔、第二次世界大戦中、アメリカと激しい戦闘を繰り広げたアッツ島にまつわる作品と出会い、その作品を始め何点か調べています。アッツ島には美しい小球根植物があり、その昔アッツ桜と名付けられました。日本軍がアッツ島を占領したとき、その勝利ムードに乗じて名付けられたとか、日本軍がアッツ島で全滅したときにそれを悼んで名付けられたなどとも言われています。桜と名付けられた花には日本の国には特別な花だったのでしょう。当時アッツ島の戦いをテーマに描かれたこの絵にも、戦った兵隊さんとともにこの花が描かれています。この時代には珍しく冴えたテンペラで手際良く描いています。Tamaki
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by tcstudio10 | 2013-02-22 16:22
青梅マラソンに参戦!
2月17日。待ちにまった青梅マラソン30キロが開催、1967年から始まった伝統の一戦だ。天気は上々、でもちょい寒い一日でした。毎年ながら、実に様々な人たちで盛り上がりました。各企業からの選手も参戦、先頭集団を奔る強者たちをよそに、変装集団?被りものなどで飾ったコスプレ選手も。その格好で走りきる人たちの体力にも驚かされる。この青梅マラソンのコースは前半、登りが長く折り返した後半が下り坂でスピードもアップ。日頃の体調管理も功を奏し300人も抜いて目標タイムに。なにより沿道で応援してくださった方々に大いに勇気と力を頂きました。ありがとうございました。少しずつ自己タイムを更新し、今回も良いレースでした〜。Shigeo
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by tcstudio10 | 2013-02-18 10:51
バルビゾン派の画地
今日はちょっと古い油絵の話。古いといっても19世紀の作品。いまスタジオでお預かりしている作品の観察からです。板に描かれた古い風景画。ちょっと全体図はお出しできませんが、名のある作家のフランスのいわゆるバルビゾン派の作品。かなり汚れていますが美しい田園風景です。バルビゾン絵画と言えばその田園風景か、田舎の景色、また農民たちの生活のような緩やかな雰囲気。時に人物も描かれます。その人物は時代を反映した衣装など、その辺もおもしろい。この板絵の端を見てみると、絵具の剥落している箇所から表れる、下層の色材が観える。そこから作品の組み立てが分かります。板に白色?この段階でどんな色材かは分かりませんが、鉛白の様な感じの色材で予備的など色が塗られています。そしてその上に濃い褐色の絵具が地塗りされている。その上に空の色などが、ほどよい厚みで描き出されている。やはり西洋の昔日の人たちは地塗りの効果を大切にしている事が分かります。地塗りの光の吸収性によって雲の色や青い空色や白が飛び出す事も無く良い感じで収まっている。古い絵はどこを見てもおもしろい。Yoshin
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by tcstudio10 | 2013-02-16 14:50
自家製カンバス
洋画家、作家は制作のためのカンバスを画材店に買いに行く。絵具や筆を始め、キャンバスもお店で購入する人は少なくないはず。でも昔の人たち、特にお店で画材を買う時代ではないころの画家たちは自分でキャンバスを調達する。つまりみな自分で作るわけですよね。我が国の洋画の黎明期の作家たちもいろいろと工夫した事でしょう。写真は日本人作家で明治期にイタリアに留学し、油彩テンペラ、またフレスコなどの技法を学び日本へ持ち帰った画家のものです。この作品はテンペラ、いわゆる水性、油性の中間のエマルジョンの媒材によって描いた作品。画面の艶などテクスチャーもよく観ると油彩のそれとは少々違います。少しマットな印象ですね。よく観ると不思議?な布に描かれています。なんかカーテンとかテーブルクロスみたいな刺繍が見えます。自分の身の回りにある布を支持体に地塗りしたんですね。当時ここまでする日本人作家はあまりいませんでしたね。描く事に一生懸命でね。テンペラのような媒材には必然的な水性の地塗りは必要だったのでしょう。あれ、でもこれよく観ると、地塗りは紺色ですね。かなり凝った地塗りですよね。日本の明治期の作家の描いたもので自家製のカンバスに青い地塗りで描いた作品はあまり見た事が無いですね〜。積極的に自由に支持体や地塗りを選んで制作するとは当時としてはずいぶん進んだ人といえます。スタジオではこの作家の作品を大量に修復してるところです。ブログではこの作家をすこしづつ、紹介していきたいと思います。Yoshin
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by tcstudio10 | 2013-02-06 10:59
古い支持体の補強
スタジオでは、現在明治期に生まれヨーロッパからフレスコやテンペラなど沢山の絵画技法を持ち込んだ希代の作家の作品の修復と研究をおこなっています。現在、スタジオの今年の研究テーマにもなってます。。
いろいろな形状の支持体で制作された作品のなかに、格子状のパネルを支持体に薄い布にテンペラ(水性を含む媒材)で描かれたと伝えられる作品があります。この支持体ちょと洒落ていますね。
油絵のゴツいカンバスのための支持体としては少し弱々支持体のようにもみえますが、柔らかく繊細な布に描かれた作品をこの格子状のパネルに張込んでいます。工房ではこのパネルから作品を一旦外して、このオリジナルの支持体を比較的安全な材料を用いて補強し、布に描かれた作品もやはり裏打し直して補強修復した後、また張り直しました。新しい素材と材料を使いながら修復し、この雰囲気は残す。どうしてもこの佇まいを残したいですよね。ピカピカの今どきの木枠やパネルでは雰囲気も損ねます。Shigeo
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by tcstudio10 | 2013-02-01 14:28