Tokyo Conservation twitter Tokyo Conservation facebook Mail to Tokyo Conservation

絵画の修復工房から発信するスタッフブログ
by tcstudio10
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30
最新の記事
お問い合わせに関しまして〜調..
at 2018-09-04 17:09
八月後半のご対応
at 2018-08-22 15:51
夏季休業のお知らせ
at 2018-08-03 16:18
保存箱のご案内
at 2018-08-02 14:16
明治時代に現れた天才・吉田博..
at 2017-08-14 20:00
カテゴリ
全体
未分類
以前の記事
2018年 09月
2018年 08月
2017年 08月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 06月
2016年 04月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 06月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
<   2013年 06月 ( 6 )   > この月の画像一覧
弊社のサイト内にて売り出し中の差し込み式保存箱
自分の作品や、買った作品など、作品は普通、額を買ったときの箱に入れます。額を買わなかったりした場合は、エアキャップに包まれていたり。
美術館でも貸し出しの時に作った箱をそのまま保管用に使用していたり。作品が紙だったりした場合は余計に保管箱には気をつけた方が良いですね。箱自体からも酸化物質が出ていたり、それが原因で焼けも起こす可能瀬もあります。長く額や作品と一緒にいるわけですから。
この箱はなかなか優れた箱なのです。高品質な英国のCXD社(Conservation by Design)のボードを使用しています。CXD社は英国王室御用達のロイヤル・ワラントを受け、王室に保存材料を供給しています。この箱は、長期間アルカリ性を保持して作品の酸化を予防し、紙を変色させる原因物質であるリグニンを含まずpH値は7.5~9.5に調整されています。また写真やネガの安全な保存に必要な基準を満たし、PAT(Photographic Activity Test)に合格し、国際的に認知された規格に準拠した材料を用いています。一度使ってみてください。ミュージアム差し込み保存箱です。宣伝でした。
修復室より
f0223981_1675730.jpg
f0223981_1673789.jpg
f0223981_1671911.jpg

[PR]
by tcstudio10 | 2013-06-26 16:10
油絵の読み込み講座3:紫外線蛍光写真には。。。
さて、黒田清輝作「アネモネ」今回は紫外線蛍光写真をみてみましょう。紫外線を照射すると作品の表面から蛍光反応したり、光を吸収したりしてさまざまな反応を観ることができます。概ねの作品の表面情報を言ったところでしょうか。ワニスの状態や、修理痕、また顔料の反応など。ここでは画面の黒くなったところをよく観てみましょう。淡く蛍光反応したワニスの上に加筆が観られます。前回までの画像を思い出してください。裏面にテープなどが貼られ補強されていた箇所に著しい加筆の痕が観えますね。紫外線を吸収し黒っぽく観えています。画面のそこかしこに補細の跡が見られます。背景や、花瓶、花の中やテーブルの上にも。でも、紫外線を当てると、必ず絵の中の古い補彩や修理痕、加筆が観えるとは限りません。また黒く写るからといって加筆とも限らないのです。全体をよく見て判断する必要があります。Yoshin
f0223981_1535830.jpg

[PR]
by tcstudio10 | 2013-06-21 15:43
宇都宮で観た万華鏡は。。栃木県立美術館
もう終わってしまった展示だけれど、この間、栃木県立美術館の展覧会を見に行って来た。「コレクション万華鏡」と題した展示は西洋名画から地元出身の日本人作家の作品などいろいろだったが、印象的な作品を観ることができた。はてどんなものが収蔵されているのか??
そこには、ターナーやモネ、また日本では鮭で有名な洋画黎明期の高橋由一の作品も。秀逸な展示だ。ここの由一さんは大好きです。また、清水登之もかなり見応えある収蔵。清水さんもけっこうエグイ作家ですよ。模写なんか沢山やっています。展示は我が国の洋画家たちの変遷や進化が見て取れる感じ。昭和に入り戦時中に活躍した希代の作家や、また人知れず活躍したの女性作家の研究も、優れた学芸の視点が表れているのが栃美の特質だ。近代では刑部人や、小山田二郎も栃木の作家なのだ。渋い作品を連ねたコレクション展だが、現代作家の収蔵もある。栃木に縁のある現存作家も丁寧に収蔵している。栃木の現代作家は幸せだ〜。1972年に開館したこの美術館は、栃木県を中心とする国内の近現代美術やフランス、イギリス、ドイツ等西欧の近現代美術作品を要に、版画、挿絵本、写真、工芸を含め約8,500点余にも及ぶ。まさに老舗の美術館といえる収蔵品は実に壕が深い。年に何本かの企画構成もかなりキレ味のよい感じだ。東京から一時間ちょっと。一人で行っても、デートでも、また家族や子連れだったら現代までの美術の概観が楽しめる。最後に日本画もあるのでお忘れなく。あ、なんだかマイセンの物凄いコーナーが!!。すっかり栃美の宣伝になっちゃいますが、一つ2つ、必ず気に入った作品との出会いがありますよ。~ISAMU
f0223981_13225762.jpg

[PR]
by tcstudio10 | 2013-06-18 12:05
油絵の読み込み講座2:作品の裏面と画面に側光
黒田清輝が描いたと伝えられる「アネモネ」の観察。2回目の今日は、作品の裏面を観てみましょう。展覧会などではあまり観ることの出来ない作品の裏面。でも、その作品から多くの情報を得ることができます。ちょっと観ていきましょう。かなり褐色化したカンバス、麻布ですね。一見して著しく酸化も進んでいる事が分かります。上の方には、二カ所に何か貼付けられていますね。麻布の損傷を補っているものである可能性があります。また木枠もかなり古いものである事が分かります。経年を推定してもやはり100年前後という見方も出来ます。木枠には様々なスタイルがあり、それによって作家との関係も明らかになることもありますが、生涯を通して画家は様々な材料に出会いそれを使用しますからね。さて、ちょっと表も観てみましょう。今度は側光線、または斜光なんと言う言い方もしますが、横からの光によって様々な作品の状況、技法など知ることができます。裏面に貼られた補強用と観られるテープ部分を画面から観ると少し歪んでいるのも分かります。また、平面であるはずのキャンバスもかなり歪んでいる事がわかります。キャンバスは湿度の変化などにより伸縮を繰り返します。この作品もちょっと弛んでいる事が分かりますよね。また過去に修理されて箇所も確認できました。次回はUVいわゆる紫外線蛍光観察をご一緒に。~Toshin
f0223981_10464013.jpg

f0223981_10473169.jpg

[PR]
by tcstudio10 | 2013-06-10 10:51
油絵の読み込み講座1:自然の光の中で観る
たまにスタジオにお問合せを頂く絵画の調査に関しての質問。また以前に発表した内容に関してもお問合せを頂いたりします。これからしばらく、そのようなお問合せにお答えしようと思います。このブログでは、だれでも?分かりやすい絵画のコンディションや、技法解釈へのアプローチをご紹介。まあ、気楽におつきあいください。作品を物理的に観てみる。そのような目でご自宅の絵画も観てあげてください。
今日の一枚は、ある資料館に収蔵されている黒田清輝が描いたと伝えられる絵画です。「アネモネ」というタイトルが付いています。推定では明治期に描かれたものではないかと伝えられ、材質もそれなりの経年を感じます。明治期にヨーロッパへ渡り、印象派に学び、我が国では紫派として画壇を主導した黒田清輝。たしかにそれらしい色彩があります。しかし、わたくし個人としては、どこの何方が描いたかは、まあ二の次、問題は作品そのものの質を追いかけるという作業がおもしろい。まずはじっくり観てみましょう。この講座では作品をさまざまな電磁波、紫外線や赤外線、X線などで観察しながら考察していくものです。しかしこの作品、だいぶ傷んでいますね。背景や花の部分、またテーブルもけっこうきています。まずは自然光に中でじっくり観察。〜Yoshin
f0223981_1751225.jpg

[PR]
by tcstudio10 | 2013-06-04 17:52
油彩画のコンディション観察講座44「木枠の間に」
油彩画の画面を観察していると、時折画面の端っこ、特に下辺あたりが薄黒く汚れていることがあります。まあ、いろいろな原因が考えられますが、表からは見えない木枠との間に蓄積した汚れが原因だったりします。木枠の間にホコリやゴミが詰まる事で、その部分に湿気がたまってしまうと思われます。汚れを吸い付けてしまうことがありますよ。すると他部分に比して薄黒くなってしまうことがあります。ホコリは作品にとってよいことはありません。カビの原因にもなります。奇麗に保つ事は保存のコツ。第一条件と言っても過言ではありません。お持ちの絵の回りを観てみましょう。写真の作品では、それが起因した絵具の浮上がりや剥落まで症状が進んでしまっています。気をつけたいですね。~Isamu
f0223981_15263648.jpg

[PR]
by tcstudio10 | 2013-06-03 15:30