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絵画の修復工房から発信するスタッフブログ
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油彩画のコンディション観察講座45「恐怖の浮上がり」
スタジオには日本画、油彩画などはじめ、いろいろな作品が入院?に来ます。油彩画のコンディション、今回は浮上がりの話。浮上がりとは絵具の浮き上がりです。油彩画はそもそも積層構造なのですね。たとえばキャンバス。麻布の上に膠でサイジング、その上に予備的な塗料が。白色だったり有色だったり様々です。市販のキャンバスの然り。その上にいわゆる絵具層があります。描画層ですよね。さて問題の浮上がり、さまざまな原因で起こります。ここでは現象を主にお話ししますが、カンバスの伸縮によって亀裂などが生じます。その亀裂はやがて、成長し割れ具合もくっきりしてきます。その裂け目から湿度や空気が入り込みますね。だんだんと亀裂は裂け目へ、そしてすこしずつリフトアップ、浮きあがってきます。浮上がってくると症状の進み具合も早くなります。怖いですね。亀裂自体にもさまざまな種類があります。このブログでもいろいろとご紹介してきました。浮き上がりを起こす亀裂は絵具層の表面だったり地塗りから浮上がっていたり。あるとき重力にも耐えられずごそっと剥落したりします。亀裂の進行は怖いものです。
人間同様、作品の個体差、技法や置かれた環境にも寄りますので一概には言えませんが、油彩画に表れるちいさな異変、ちょっとした症状は何かのサインかもしれないのです。Shigeo
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by tcstudio10 | 2013-09-30 13:31
世にも不思議な絵画…
私どもの工房では様々な箇所に絵画調査、コンディションチェックなど赴きます。いろいろな方々の絵画と出合います。日本画、油彩画、版画、素描や水彩画など、またコンテンポラリーなもの。新しいもの、斬新な物はかえってなるほど!、とうなずくような材料だったり、驚きつつも良く理解できます。逆に古い絵画ではどうだろう。昔の人々は自然に、必然性のあるモノ造り、材料の進化や必要性に応じた絵画が成立して来たと言っても過言ではないでしょう。前置きが長くなりましたが、写真でご覧頂いているような絵が以前に搬入されてきました。なんか普通の絵画。何か変った物に描かれている。なんだろう?他では観た事が無い。その昔、絵画はキャンバスだけでなくご存知のように板絵や金属、銅板なんかにも描かれました。絹や麻、綿や合成の繊維など。しかしこの作品は薄い板のようなも物にかかれ、裏側にはなにやら黒い紙片のような物が付着している。一件プラスチックかと思いましたが、よく観ると年輪のような繊維があり、象牙のようだ。しかも裏に貼られた紙?は紙ではなく銀箔のようだ。なんだこれ?ある文献に寄ると、象牙の指示体技法として成立した方法らしい。裏側に貼られた箔は、日本画の裏箔技法ではないが、それなりの効果が表れていた様子。効果とは、肌の色味などを奇麗に見せる手法だったようだ。経年により黒変してしまっているが。コンディションは過去に修理の痕、補彩などは施されているが、すっかり変色している。そこで工房で修復する運びとなったが、諸々の事情により修復はされず、そのまま工房を後に。いまとなってはかなり珍しい出会いでしたよ。一期一会ですね。不思議な洋画、もう少し研究してみたかったですね。Isamu
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by tcstudio10 | 2013-09-24 13:33
アートと資料の保存。
弊社の工房では修復をメインに活動しております。でも一方で保存に関する材料や保存箱の販売店にもなっています。国内、また海外の美術館で使用されている優れた製品も販売しています。
美術品は壊れたり傷んだり、またカビが生えたりと放っておくと大変なことにもなります。そして修復工房で修理したあとには、適切な箱等に入れて保管されることをお勧め致します。修復すればもう壊れない、もう変色もしないという事はありません。修理後の環境を常に意識して頂きたいのです。きれいに清潔に直した痕は、適切な環境に出来るだけ近づけてあげることですね。また入れ物から発せられる酸も油断できません。
また、保存には、いわゆるアート、芸術の保存とともに資料の保存も大切なカテゴリーですね。文書やデータの保管もたいへん気を使う物です。写真下はスライドのバインダー。保存に優れたなかなかのものです。そのほかCDを保存するケースなどもあります。上の写真は、酸性に傾いたタトウが今までは多い世の中でしたが、アルカリに保つ優れたタトウも扱っております。
たいせつな身の回りの物を今一度考えてみませんか。
保存材料担当/S
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by tcstudio10 | 2013-09-13 15:57
古いパネルは
スタジオにはおよそ半世紀以上前の、日本画が運ばれてきました。作品は運悪く画面が破れてしまっています。原因は継ぎ合わされたパネルの反りにあるようです。どのように上手に描いた作品でも、
継ぎ合わされていつ板が反ってしまっては大変ですよね。反りについていかれずに絹本がやぶれてしまいました。支持体は作品の骨格のような物。新しく作る場合も気をつけて作製したいものですよね~
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by tcstudio10 | 2013-09-12 16:30