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さて、ロンドンのナショナルギャラリーには伝統的な古典絵画もあればモダンアートや印象派などもある。あちこちの美術館で観る事のできる印象派だがここのモネもすばらしい。間近で観る大きなモネの作品はその画面、テクスチャーに魅かれてしまう。その立体的なタッチは画面の平面性を強調した筆致だ。
画面全体を覆う厚塗りなタッチに釘付け。この時代以降に現れ始める、いわゆる抽象表現や平面構成にも多いに影響を与えただろう。深いモネに、ついつい絵を斜めから観察する不思議な鑑賞スタイルになってしまう。。 ![]() ![]() #
by tcstudio10
| 2015-09-30 22:50
ロンドンのナショナルギャラリーといえば、思い出すのが我が国明治期の作家、原撫松(はらぶしょう)だ。彼は明治時代、特に東京美術学校で絵を学んだ優等生でもなく、外来の作家から技法を伝授されたわけでもない岡山出身の武家に生まれた画家だった。侍の親には画家志望を反対されながらも京都府画学校卒業後、国内では肖像画家として活躍したが、その肖像画は財閥や企業に所蔵されたせいか数多く残ってはいない。数少ない肖像画は芸大や東博に数点は保存されている。当時、彼は日本にいたところで、これ以上西洋画は学ぶことができない!と、一念発起し、単身渡英しナショナルギャラリーでレンブラント、ルーベンスなどの模写に明け暮れた。その鬼気迫る模写は地元の新聞や評論家を唸らせたという。ついに会得したレンブラント流の絵画技法は、当代の我が国において、類い稀なものだったと言える。国内の画家たちや、美術団体とは、およそ交わらず夢に見たレンブラントをひたすら目指し、命をかけて渡英した原の生きざまは、その画業にも勝り感銘を受けたものだ。
帰国後の彼は燃え尽きたように、英国での名作を残し、わずか数年で亡くなってしまう。 研究室時代に原の作品を修復し、研究した私には、ナショナルギャラリーは、此処に立ち模写を繰り返した原の姿を思い起こさずにはいられない。写真は原によるモンタギュ婦人像。まさにレンブラント調!です。 ![]() #
by tcstudio10
| 2015-09-29 22:28
ロンドン、まずはナショナルギャラリーへ。ここからの出版物は芸大の研究室時代に「ART IN THE MAKING」はじめ、たくさんの出版物、文献にお世話になりました。私にとってのレンブラントの研究などでは多くの恩恵を受けた思いで深い美術館。今回はレンブラントがほとんど展示されていませんでしたが、お目当てのテツィアーノもじっくり観てきました。
たくさん名画が展示されていましたが、どれもこれも美しく修復されている。ん〜ちょっとやりすぎというくらい?美しい。しかしロンドンの修復は驚くほど上手だ。展覧会とはマサに修復展といてもいいものなのだ。そのつもりで見ると様々な修復技術を見ることができる。。。 ![]() ![]() #
by tcstudio10
| 2015-09-26 15:34
だいぶ久しぶりのブログ更新。スタッフもすっかり書かなくなってしまったけれど、またそろそろ始めたいですね~。
今回は、観光でもなくちょっと用務あり、ロンドンに赴きました。ロンドンには私も所属するIICの本部もあり、また様々な研究期間もあります。以前から訪ねてみたかった美術館を訪ねて回りました。ブログでは気楽に廻ったロンドンの風景を幾つか紹介させていただきます。~Yoshin ![]() #
by tcstudio10
| 2015-09-25 19:23
明日6月9日火曜日、千葉県の館山市立富崎小学校体育館にて、青木繁《海の幸》誕生の家と記念碑を保存する会が主催する催しがある。近隣の布良崎神社奉納された絵画の調査と報告会がある。絵画の作者は寺崎武男画伯。弊社でも研究対象となり、修復学会にも発表した作家でもある。早くからテンペラやフレスコなどの技法を学び我が国に伝えた人だ。この神社に奉納されたのは軸と額付きのフレスコ画。その他、荻生徂徠のもの?と伝わる額も。明日は青木繁《海の幸》誕生の家と記念碑を保存する会の総会が催される日でもあり、その事前の企画として弊社の修復室長が現場で調査報告などもいたします。興味のあるかたは是非いらしてください。詳しくは→「布良崎神社奉納画・調査報告会」にて。お待ちいたします。修復室長から
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by tcstudio10
| 2015-06-08 14:54
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