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この観察講座では、たわいない話から本格的な観察まで、いろいろとお話ししています。まずは、支持体の観察からということで、キャンバスや板の話をしています。今日はキャンバスの種類についてお話しします。種類、要するに材質や出どころといったところが様々です。いまスタジオに保管しているキャンバスの中には、市販品、ようするにお店で買ったキャンバスや、または作家の方の手作りの、繻子おり、綾織りなど様々です、市販品は平織りが多いのでしょうか。また化繊のキャンバスもあるでしょう。それに対してホームメイド、作家によって作られたキャンバスですね、それはというと、やはり同じような物があります。要するに、好きな布で作られています。しかも、細かい目の物、荒いものなど。自分の技法に合わせて選んでいます。木枠を作り、好きな布を張り込みます。作家によっては、木枠や板にのり付けしてしまう人もいます。また、地塗りなどしない場合もあります。それは側面(マージン部分)を観てみると塗料が塗ってありません。側面には塗らない人もいますけどね。制作の方向性は材料に反映されているようです。キャンバスを観ることで、作家の趣向、制作の意図また、こだわりの程度も垣間みることができます。それは地塗りとも密接に関係している場合もあります。あのフジタだって細かい目数のキャンバスにミルキーな地塗りを施し、その滑らかな肌理のキャンバスにこそ、糸を引くような細かい線描写が生きるというものです。他の巨匠も。キャンバスを観ることで画家の意思さえも感じられそうだ。そんなこといろいろ考えていると、キャンバスだけでもいつまでも観ていたくなります。お宅にある作品の側面、裏面を観てみましょう。きっと何かがわかるはず?。(Yoshin)
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by tcstudio10
| 2010-04-14 21:28
今日は、久しぶりにX線の撮影。都内の研究機関にておこないました。いつもは絵画の撮影ですが、今日は、油絵に加えて仏像です。木製の仏さまの撮影となりました。かなり古い物で、室町時代の物とか。仏様の中に何かあるかどうか?調べるための撮影です。結果はさておき、様々なことが分かりました。基本的な構造や、以前に人の手が入ったかどうか、また使用されている材質など。洋釘は内部にはなく、作られた当時の状態にやや近いことも分かりました。撮影を担当してくださった研究者の方と、さまざまな考察がなされましたが、興味深かったのは、内部の釘の状態でした。釘は昔の鋼によって制作された物らしく、X線画像に映った画像には、釘の周りにうっすら散らばる酸化した錆びが現れている様子でした。組み替えたり分解すると消えてしまいがちな些細な痕跡。修復に携わる私には、人の手が入ることのない「いい感じ」の画像に映りました。(TAMAKI)
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by tcstudio10
| 2010-04-13 21:55
女流画家、ラグーザお玉は有名だ。明治時代、日本最初の美術教育機関である工部美術学校が設立された。その学校にイタリアから招かれたラグーザより洋画を学び、ラグーザとともにイタリアに渡って結婚したのだ。その彼女の夫、ヴィンチェンツォ・ラグーザは、お雇いの外国人として美術学校の教師を務め、多くの油彩画や版画などを博物館に寄贈しました。その記録を丹念に集成した博物館の紀要を拝見。紀要を担当されたのは、東京国立博物館で修復に携わる土屋裕子主任研究員によるものです。こりゃ凄い。明治期には数人の外国人が我が国の美術教育に貢献しました。その一人がラグーザさんでした。寄贈品の中には、このラグーザの肖像を描いたものがあります。先年、うちの工房でこのラグーザさんの肖像画の額を製作させていただきました。担当したのはブログでも登場するSeiさん、弊社スタジオのフレームセクション主任でもある、古典額縁の製作担当者です。この額は、東博の先生方、神庭先生、土屋先生のご好意によって日の目を見ることができました。この特別な額縁は、古典額縁、保存額縁製作の技術の粋を集めて作製した一品。自画自賛でございます。(Isamu)
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by tcstudio10
| 2010-04-12 21:14
古い油絵、キャンバスに描かれた作品は、画面の汚れとともに裏側がとても汚れています。箱や額に入っていなかったものは特に。キャンバスを木枠から外したりするともの大量に蓄積した埃や汚れが現れたりします。この汚れ埃はキャンバスには大敵です。写真は、木枠と麻布の間に入っていた汚れ。
これによって画面のコンディションにも影響が出たりします。埃や汚れが湿度を溜め込むため、いろいろな悪影響が出てきます。さらに虫害、生物劣化も引き起こすことになります。埃といえども油断は出来ません。お持ちの作品を裏返してみてください。(Yoshin) #
by tcstudio10
| 2010-04-12 11:57
茶の湯の席ではお菓子も楽しみの一つ。でもケーキとお抹茶の組み合わせをお茶室でいただくのは初めての経験だった。これぞ和洋折衷。予想以上にお抹茶とケーキの組み合わせは合うのだ。抹茶味のケーキがあるのだから当然か?(Sei)
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by tcstudio10
| 2010-04-07 07:00
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